こんにちは。小江戸ランナーです。少し間が空いてしまいましたが、ついに!ようやく!今回こそゴールいたします。
もうしばらくお付き合いを・・。
心のペースランナー君との別れを経て・・
一人旅になると、次のペースランナーを探して仮暮らしのアリエッティ状態。ちょっと誰かの後ろについてはスッと前に出てを繰り返します。しかも、この辺りまで来ると大分人の波もまばらになってくるため(反対車線は依然渋滞中・・)次のペースランナー(またの名を風よけという)に着くまでの区間が結構長かったりします。
なるべく集団の後ろにいるようにしましたが、時計とのにらめっこで楽ばかりしているわけにもいかず・・。なんだかんだで自分でどんどん進んでいかなければサブ3.5への扉が閉じられてしまう、という厳しい状況が続きます。
ちなみに、31km以降のLAPは以下の通り。
5:05-5:01-5:00-5:03-5:00
過去のレースと比較すれば悪くはないですが、Garminの表示はどうしたって後ろ倒しになってきます。いよいよ4:57になり、サブ3.5達成までの余裕はほぼない状態。
天使と悪魔の自分との葛藤(妄想)
右からは「残り7kmなんて大したことないじゃないか!たかだか30分弱。イケルイケル!サブ3.5諦めたらアカンデー」と関西弁を駆使して叱咤激励してくれる天使の自分。
左からは「そろそろ35kmの壁キテルんじゃない?風も強いし、周りもペース落ちてるよ。そろそろ給水所で止まってゆっくりストレッチでもしたら?」と囁き戦法を使ってきやがる悪魔の自分。さてさてどうしたものか。
しかし、ここで生身の自分が出てきてシャキッと意識を取り戻します。「おい!お前!お前はいつからそんな自由の身になったんだ!このタイミング逃したらいつサブ3.5達成できる?年に何回もフルに参加できるご身分じゃないだろう!次のチャンスは来季、しかも多分二回だ。今日達成できなかったらいつするんだ!諦めるな!」と心の中でワーワー言っております。
ベテランランナーに頼るしかない!
そこでハタと我に返り気合いを入れ直します。前を見ればベテランランナーでズンズン前に行く2人のランナーが。よし、ここはこの2人に身を預けようとばかりに必死に後を追います。
この辺りは本当に面白いほど追い抜き基調。37kmの区間ではk4:57で大してペースアップしてないものの周りのペースが落ちてくるため疾走感がハンパじゃありません。3人でどこまでだって行けそうな気さえしてきます。が、そんなのは幻想であることにすぐに気付くことに。
最後にま坂の坂
37km〜38km付近の水門の少し前、ここへ来ての長めの坂道が眼前に広がりさいたま国際の苦い思い出が記憶に蘇るのです。
先ほどの2人について行くものの、2人のうち1人はかなり速く、長い坂道の間にかなり遠くの方へ。坂道は苦手意識はありませんが、ここで脚の売り切り大処分セールをするわけにはいきません。
サブ3.5ついに危うし!?
大事に大事に脚をあまり使わないように腕振りをしっかりして前へ前へ。ズンズン進んで周りのランナーを追い抜いても坂道を登りきった後にはgarminの表示は5:58。
ペースは上がるどころか下がっている始末。その上水門付近の風圧はおそらく行程中最大級。誰だって心が折れそうになります。このへんから本当に本当にシンドかった。右と左から天使と悪魔が交互に声をかけてきて、何度もペースを落としそうに。
サブ3.5が手元からこぼれ落ちる
ついには手元のGarmin10Jが無情にも5:59を示します。このときは、ああ、もう今回も無理なんだな、と思いました。「それでも、PB更新は確実だね。頑張ったよ自分。十分満足できるはず、美味しいビール飲んで、インスタでもいっぱいいいねもらえるよ」周りに合わせて、若干ペースが緩みかけます。
そのとき、自分の前を結構ないいペースで走っていくランナーが・・。「いかーーーーーーーーーーん!!だから今回あきらめたら負け癖つくよ!!来年なったってサブ3.5達成できないよ!!いつやるの!!今でしょ!!!」天使でもあくまでもない、自分が、自分自身を叱咤激励、奮い立たせてその速いランナーについてきます。
サブ3.5ギリギリラインでの攻防戦
坂道があった1kmは5:11。このままずるずる行ったらサブ3.5はきっと無理だったでしょう。が、その後の1kmはなんとか自分を奮い立たせて4:49に。すると、Garminの表示も5:58を示し始めます。
「イケる。あと3km。なげー、なげーよ。3kmなげーよ。。でも行くっきゃない!ここで無理したって死にゃーせん!」と葛藤は続きます。
強気に自分を奮い立たせてはみたものの、4:58を示した段階で、少し安心してしまい、残り3kmの距離を考えた時に、少しペースをおとして、ラストスパートに備えます。
給水もしてられない
はっきりいって後半区間は給水ポイントにも寄ってられなかったです。確実にペースダウンすることが分かっているからです。後半になるとみな止まって給水し始めるので、どうしたってストップ要因になりがち。
給水はしたいですが、サブ3.5達成できるか否かギリギリの当落線上にいる自分にとっては背に腹は代えられません。
おっちゃんの神給水対応
それでも、一か所、係のおっちゃんがコースの真ん中に立って紙コップを3つほど持っているポイントが。走りゆくランナーに一人、また一人と手渡しし、残り一つ。「おっちゃん!それオレの分!他の人に渡さないで!」という気持ちで遠くから大手を振ってアピールします。
するとおっちゃんも気付いて自分のためにコップを確保しておいてくれます。そして、通り過ぎる瞬間、何のペースダウンもせずコップをキャッチ。おっちゃんも「イケー!」と応援してくれて元気100倍。
わずかな力を振り絞ってゴールへ
さあ、あと残り2km。サブ3.5に向けて前に進むしかない。残り2kmの41km区間は5:03。ゴールを手前にして少し息切れしてしまいましたかね。シンドイ状況は変わりないのですが、あと1km弱。「手元のお手元」、、じゃなかったgarminは4:58の表示。サブ3.5達成が見えて来ます。こうなるとギリギリで達成できなかったとかは絶対避けたい!ということでめちゃくちゃ苦しいんですが根性でベースアップ。昨年も残り1kmくらいをラストスパートかけて颯爽とゴールしましたが今回は全くそんな感じではなく、、残ってたカスみたいなチカラをこれでもかと振り絞ってゴールまでの1km弱をなんとか走り切ったのでした。
なんとかゴールはしたものの満身創痍な状態でゴールラインを通過したため、その後に本当の試練が待っていたでした。。
サブ3.5達成できたか否かは次回最終話を待て!でございます。
引っ張るなー。。
でわでわ!